ども。サソ男です。
先日のちゃぶ台返し事件から10日。
融資の申し込みまでしたにも関わらず最後の最後で白紙に戻ったため
私たちはしばらく放心状態でした。(当日は深夜2時までガンエボしてたぜ)
まぁ落ち着いてきたので改めて状況を整理します。
これまで2年ほどメーカー巡りをしてきたのになぜ最後の最後で焦りが出てしまったのか。
それには二つの理由がありました。
- こどもみらい住宅補助金の申請期限
- 長期優良住宅の要件変更
ビルダー側の都合と、補助金のからみですね。
せっかくなので忘備録として今回のことを記録したいと思います。
こども未来住宅補助金の期限がギリギリだった
補助金って大事ですよね。
特に消費税の増税から始まった住宅事業系の補助金やローン減税は誰もがあてにしたいと思っているはずです。
ただ、残念ながら近年は徐々に減少傾向にあると言わざるを得ません。
「10%の消費税にもそろそろ慣れてきたやろ」という雰囲気を感じます。
(まぁローン控除1%はやりすぎたところもあったのでしょうが・・)
補助金周りって大体2~3年が1周期らしいので、その節目に当たると
「来年は補助金が出るのかしら・・・」と不安な気持ちになってきます。
そんな中、令和4年度は“こども未来住宅支援事業”が始まりました。
ざっくり説明すると、
39歳以下の既婚世帯が高性能住宅を新築(マンション購入含む)、またはリフォームする場合、住宅購入は最大で100万円、リフォームは最大60万円の補助金が貰えます。
最近話題のゼロエネルギー政策の一環ですかね。
詳しい解説はわかりやすくまとめたサイトを見てください。
んで、今回焦らされた理由の一つ目はその期限、
“新築住宅の場合3月31日までに「基礎」が完成していること”
これが非常にネックでした。私としては冬場の基礎着工は避けたかったのです。
基礎なんて簡単にできる?私もそう思ってました。
いやいや案外簡単じゃあないんです。
打設、養生、乾燥、検査や確認申請まで含めれば約1か月は必要なところだと考えます。
実際には基礎作るだけならこれで出来上がりです。
ですが、補助金申請するとなると色々と手間が増えます。
書類作成や申請代行まで考えると半月は欲しい所です。
つまり、最低でも1カ月半。
でもこれは平常時です。
基礎コンクリートは季節(気温)によって施工期間が異なります。
ハウスメーカー曰く夏場は固まるのが早く、冬場は遅い。
さらに打設時に雨や雪が降ったらやり直しなので天気との兼ね合いもあります。
となるとその分の余裕をもって工期を決める必要がある。
結局のところ、3月末までに基礎工事完了&申請完了とするためにはどんなに遅くても約2か月前、2月初めには着工しなければなりません。
ただ2月は厳冬期。我が宮城県なら量は少ないですが霜が降り、雪が降ります。
正直、冬季のコンクリ打設は避けたいのです。(営業さんはできると言いますけどね)
↓こんな記録も発見してしまいました。スモリの家、施主の方のブログ記事です。
https://blog.goo.ne.jp/keikos0203/e/cf9d6190aab07d353b619714747ab2d4
(申し訳ありません。引用させていただきます。)
ですがこの方は住み心地や耐震性にはとても満足しておられます。
営業さんのリップサービスはともかく、家自体は素晴らしいものだと思います。
なにが怖いって、冬場のコンクリ打設でこうなるのが怖いのですよ。
スモリの家の仕様は基礎外断熱なので、
基礎の表回りを断熱材とモルタルで覆ってしまうと、中は壊れるまで見えませんからね。
なのでせめて雪の降らない12月初旬ぐらいには着工しておきたかった。
そこから逆算すると「9月末の契約としないとスケジュールが立たない。」
そう、営業担当者から言われておりました。
追い打ちをかけた長期優良住宅の認定仕様強化
もう一つの大きな要因は
長期優良住宅の認定条件が厳格化されたことでした。
こちらも今更説明するのも恐縮なので、変更点だけ言いますと
長期優良住宅の断熱基準がZEH住宅の基準と同じになりました。
(4地域に該当する宮城県ではUa値0.6以上。他にも結露計算とかも必要になります。)
ただ残念ながら“これまでの”スモリの家はこの性能を満たしていなかったのです。
・・・・いえ、満たしていたのかもしれません。
ですが正確な性能値を算出する会社ではありませんでした。
(HPには一応載ってはいるが個々の住宅では計算してない。)
そして営業担当者からこう告げられます。
「10月からの長期優良仕様に合わせるために性能を強化する必要がある。本来なら改修費用が必要だが、補助金額も長優仕様の80万円からZEH仕様の100万円になって20万円多くもらえるため、その20万円を断熱改修に充てることができる。」
「そして今回は9月契約扱いとするため特別にサソ男さんからはその20万円以上はお金を頂きません。性能は向上しますが費用は変わりません。そのためには10月2日までに契約をお願いします。」
グラっと来ましたね。
私は性能オタクですので、今契約すれば高コスパに加えてZEH性能が保証される。
これはまさに一挙両得の絶好のタイミングなんだ、と。。。。
結局、やめました
まぁ正直、前回のようなやりとりがなければ、正直契約してたと思います。
ですが冷静になって思うと、
ほんっとあの場でハンコ押さなくてよかった!!!!
そう思います。
今になって振り返ると、うちの営業さん、
“真面目に、適当な事しか言ってませんでした。”
- 「10月からの長期優良仕様の変更は現在調整中です(遅すぎる)」
- 「解体工事は変わらないですよ(契約直前に倍になった)」
- 「設計に聞いてみないとわからない(私たちは設計者と直接話せない)」
- 「すごく快適です(自分は住んでない)」
- 「プロパンは安いですよ(都市ガスの値段をわかってない)」
- 「うちの構造はとても強いんです(ただし独創的過ぎて比較できない)」
- 「県庁所在地は検査が厳しいんです(どの地域でも法律は一緒です)」
仮に営業担当者の言葉に嘘がないのだとしたら、
社内の情報伝達ができていないということをひしひしと感じました。
・・・と、いうわけで現在は他社を検討しております。
最後に今後メーカーを検討する上で大切なことを改めて書きます。
- 明朗会計である(建物本体価格、オプション価格、付帯工事価格が明朗)
- 国の政策や補助金について理解がある。(その場ではわからなくても調べてくる)
- 建物の構造と断熱気密、結露について理解がある。(主観ではなく客観的に言う)
- ローンは借入限度額まで勧めてこない。
正直、営業だって仕事ですから売るためにはある程度のリップサービスは必要だと思います。
が!過剰な口説き文句や嘘はいけませんよね。
自分の商品に自信があるなら正直に情報を公開すればいいだけなんですがねぇ・・・
既に次期候補の2社にアピール中ですので今後はそこに関して記事を書こうと思います。
ではまた次回。