<三十五日坊主>釣り物件の意味が理解できた話

ども。サソ男です。

最近は“戻り梅雨”なんて言いますが、メディアって言葉を作るの好きですよね。
戻ろうが何だろうが6~7月は雨が良く降る時期なんでしょ?
今日なんて河川氾濫ギリセーフレベルの雨でしたしね。。。(汗

それよか雨が降るとアパート内が湿気てしょうがない・・
窓も開けられないし、タバコ臭いし!(築40年の重み)
どこかにいい住処はないものか・・・
と、ちょくちょくスーモを見るようになりました。

その中に駅近なかなり安めの中古マンション(600万円)が
掲載されているのを発見!
狙ってはいたものの、その後1週間ほどで消えてました。。。

釣り物件のイメージ

狙っている物件がなくなると残念ですよね・・・

「あれ?お気に入りの物件が消えてる!取られた!?」

「やっぱあの時取っておけばよかったのに!」

と悔しい気持ちもひとしおです。(憤怒

でも、実際そうなのでしょうか?

まぁ条件の良い物件はやはりなくなるのも早いですね。
でも世の中、条件の良い物件だけが空室なわけありません。
賃貸(アパート)供給過多、築古がどんどん空室になる現代、
カスみたいな物件もたくさん余っているはずなのです。
戸建てだけでなく、さびれたスナック街の上階、雑居ビルの部屋、
そもそも事故物件だって多いはずです。

でも、スーモや大手募集サイトにそこまで酷い物件は
あまり見かけませんよね?
どこで募集しているのでしょうか?

ちゃ~んと不動産屋さん(仲介業者)で募集しておりますよ

どこの不動産屋だってピンからキリまでの物件を入居者募集しています。
だからスーモなどの情報を元に不動産屋さんを訪ねると、
「それでしたらこのような物件が・・・(スッ」
って必ず出してくるわけです。結果、

“良い物件で釣って、それより条件の悪い物件契約させようとする。”

という悲しい事態につながるわけですね。
なので“釣り物件”と悪い意味で認識されています。
(まあ会社の利益を考えれば、一番にお客を付けたいのは自分たちが直で
 オーナーから依頼を受けてる物件になるのは当然ですね。)

釣り物件は一番のチラシ

ところで不動産屋さんって大抵代表的な物件の情報を
店先とかに張り出してますよね?でも全てじゃない。理由は簡単です。

『貼り付けられる場所(窓や掲示板)に限りがあるから』

です。いわばチラシです。
持ってる情報を全部出したら床や天井まで紙で埋め尽くされてしまいます。
なのでいくつかを『厳選する』して公開してます。
それと同じことが大手掲載サイトでも起こっています。

どのサイトにも『掲載枠』があり、

不動産屋さんがそれを買って、

自社の募集物件を掲載してる。

ということなのです。
店先のように自社の都合でタダで貼り付けられる場所ではなく、
掲載権をもらうだけで高額なお金がかかる言わば “最前線”
掲載物件には最もお客の目に留まりそうな広告塔としての役割があります。
なので必然的にその不動産屋さんの最良物件となってしまい、
詳細を聞きに訪問しするとそれ以外の興味がない物件(悪条件)しか
紹介されないように感じてしまう。

別に不動産屋は悪意があって釣り物件を出している・・・

わけではないと思います。(願望)

が、本当にお客を入れたいのは表に出てない物件(早く捌きたい物件)
ということは大いにあり得ると思います。

レインズが真実を語る

ここからは私がお付き合いのある不動産業者様から聞いた話ですので
正確ではない可能性があります。鵜呑みにはしないでくださいね!!

ちなみに、ピンキリまですべての物件情報がそろうウェブサイトがあります。
それが

レインズ(REINS:不動産流通標準情報システム

です。
業者としてレインズに加入(月会費制?)すると、
物件情報を数制限なく掲載でき(都度掲載料とかもかかるかもしれない)、
そして取引情報もほぼリアルタイムで更新されます。

不動産屋さんは物件を仲介して(手数料で)利益を得るので、
登録した全業者が閲覧可能なレインズにはほぼ必ず募集情報を掲載します。
でもその有利性ゆえに残念ながら一般人は閲覧できません。
不動産会社(法人)として登録した者だけが閲覧できます。
レインズには賃貸はもちろん、家屋、土地取引(売買情報)も残ります。
なので例えば

「募集していたがなくなった○○物件は本当に存在していたのか」

「この地域での家賃相場は本当にこの値段なのか」

といった情報も得ることができます。
ネットで公開されている情報だけを見るよりかは
是非一度、不動産業者を訪ねてみるといいかもしれません。

※ いきなりレインズで調べてくれるところはないと思いますが、
  地域の情報ぐらいは得られると思います。
  私としてはこの手の個人的な質問は大手の不動産仲介業者より、
  地域の不動産業者の方が相談しやすいのではないかと思います。

※ レインズはあくまで業者間取引に使われるので、
  個人間(個人-業者間)取引は掲載されませんし残りません。
  それゆえ不動産の取引記録をなんらかの理由で公開したくない場合は
  取引が決定したら意図的にレインズの登録から削除したのちに個人間取引として
  業者単体で取引する場合もあるそうです。(犯罪行為とかでなくても、ですよ)

私は今回、スーモでみた中古マンションがかなり安く
これほんとなのかな?と思って不動産屋さんに聞きに行くと

『そのような物件はレインズの記録には残ってませんね』
『考えられるのは
 個人間の売買が成立したか、
 もっと良い物件を掲載するために消したか、
 売主が掲載を取りやめたか、
 だと思います。』
『安い物件って売れても利益が少ないのであまり出さないんですよね』

(なるほどなぁ~~言われてみればその通りかも・・・)

と、以上のようなやりとりがあったので今回共有した次第です。

ではまた明日。

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